2006年6月28日(水)「しんぶん赤旗」

「9条を世界中に」

世界平和フォーラム 分科会で各国代表


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(写真)世界平和フォーラムの分科会「日本の憲法9条平和のための人類共通の宝」=26日、バンクーバー(鎌塚由美撮影)

 【バンクーバー(カナダ)=鎌塚由美】世界各国の平和活動家が集結し当地で開催されている世界平和フォーラムで二十六日、分科会「日本の憲法9条 平和のための人類共通の宝」が開かれ、約二百人が参加しました。同分科会には日本からだけでなく、中米のコスタリカや地元バンクーバーからの参加者からも報告があり、憲法九条が日本だけのものではないことが強調されました。

 分科会は、原水爆禁止日本協議会(原水協)、ピースボート、バンクーバー九条の会、ハーグ平和アピール、原水爆禁止日本国民会議、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が共催したもの。

 コスタリカのロベルト・サモラさんは、同国政府がイラク戦争を支持したことは、同国の平和憲法に違反すると裁判に訴え「違憲」の判決を勝ち取った経験を語り、「九条の原則を全世界に広げる世界規模の運動が必要だ」と強調しました。

 海外で唯一の九条の会「バンクーバー九条の会」の乗松聡子さん=ブリティッシュコロンビア大学講師=は、創設から約一年となる同会に、在住日本人、日系人だけでなく「バンクーバー市の多様性を反映したカナダ人が三割を占め、二十代から八十代まで百人以上」が参加していると報告。日本政府に憲法九条を守るように求める署名には同市市民二千人が署名したと語りました。

 全国労働組合総連合(全労連)の西川征矢副議長は、日本での九条を守るたたかいを紹介。九条の会は全国で五千を超えて広がり、「草の根からの改憲策動を許さない国民的力をつくりだしている」と語りました。

 会場からは「多くの日系人が住むブラジルで九条の会を広めたい」(ブラジルの女性)との声があがったほか、九条全文が書かれた分科会のビラを見て、飛び入り参加した米ワシントン州のヨシ・レベルさんは、「この言葉こそ世界中に広げなくてはならない。武器では何も解決されない」と語りました。


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