2006年6月25日(日)「しんぶん赤旗」

国連平和構築委が初会合


 【ワシントン=山崎伸治】国連に新たに設置された「平和構築委員会」の初会合が二十三日、ニューヨークの国連本部で開かれました。

 平和構築委員会は昨年九月の国連首脳会議で設置が確認され、十二月に総会と安全保障理事会がそれぞれ設置決議を採択しました。紛争を克服した国がふたたび混乱に陥らないよう、復興に携わる関係当事者間の合意を取りまとめ、平和構築・復興戦略を提言する政府間諮問機関です。

 構成は、(1)安保理から五常任理事国とデンマーク、タンザニアの七カ国(2)経済社会理事会からアンゴラ、ベルギー、ブラジル、ギニアビサウ、インドネシア、ポーランド、スリランカの七カ国(3)国連への財政貢献度の高いドイツ、イタリア、日本、オランダ、ノルウェーの五カ国(4)軍事要員、民生警察要員の拠出で貢献度の高いバングラデシュ、ガーナ、インド、ナイジェリア、パキスタンの五カ国(5)国連総会で選出されたブルンジ、チリ、クロアチア、エジプト、エルサルバドル、フィジー、ジャマイカの七カ国―の計三十一カ国となっています。

 初会合では、国連のアナン事務総長が開会あいさつし、「この委員会が象徴しているのは、希望とともに忍耐だ。自分たちの社会が平和に向かう壊れやすい道からはずれないよう努力している世界中の数百万の人たちにとっては希望であり、忍耐とは、みなさんが相当の困難を乗り越えて、この新しく、重要な試みを実現し、実行しているからだ」と歓迎しました。

 委員会は委員長にアンゴラのガスパル・マルティン国連大使を選出。次回の会合から、ブルンジ、シエラレオネ両国の情勢について協議を求めた安保理の要請について検討する予定です。


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