2006年6月19日(月)「しんぶん赤旗」

スロバキア国民議会選

中道左派スメル第一党

イラク即時撤兵を公約


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 スロバキアの首都ブラチスラバからの報道によると、十七日投票されたスロバキア国民議会選挙(一院制の比例代表選挙、定数一五〇)は、十八日朝までの開票の結果、イラクに派兵している部隊の即時撤退を掲げる中道左派の野党スメル(道標)が、二〇〇二年の前回選挙の二倍以上の票を獲得し、第一党に躍進しました。

 スメルが29・1%の得票率だったのに対し、三選を目指すズリンダ首相の与党、スロバキア民主キリスト連合(SDKU)が18・4%で続きました。SDKUと連立政権を組んでいたキリスト民主運動(KDH)は8・3%、ハンガリー人連合党(SMK)は11・7%でした。三党合計の得票率は38%を超え、三党が引き続き政権を担当する可能性もあります。

 今回の選挙は、ズリンダ政権が八年間進めてきた新自由主義経済政策や米国追随の外交軍事政策を問うものでした。

 ズリンダ首相は、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟を果たしたことや、優遇策で外国大企業の工場を誘致し6%前後の高い経済成長率を勝ちとってきた実績を訴えました。

 一方、スメルのフィツォ党首は、無料医療の有料化などの社会保障削減、所得の大小にかかわらず一律19%の所得税をかける税制の導入により、貧富の格差が進み、15%を超える高い失業率は変わっていないと批判しました。

 米国の求めに応じて現政権がイラクへ百四人の兵士を派遣していることに対しても、「現政権とブッシュ米大統領によって広められたウソに基づくもので、われわれは即時撤退をする」と公約していました。

 今回の選挙では、極右民族主義のスロバキア国民党が得票率11・8%に伸びたのに対し、メチアル元首相の民族政党、民主スロバキア運動(HZDS)は8・8%と激減。前回は5%の足切り条項を超えて初の議会入りを果たしたスロバキア共産党は、議席を失いました。


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