2006年6月18日(日)「しんぶん赤旗」

汚職問題 責任認める

ベトナム首相

辞任演説で謝罪


 【ハノイ=鈴木勝比古】ベトナムのファン・バン・カイ首相は十六日、ハノイで開催中の国会で、国家機関内の汚職の拡大について「政府の責任者として重大な諸事件を早期に発見し、阻止することができず、長期化させたことの誤りを認め、国民と国会の前にその責任を認める」と謝罪しました。カイ首相が汚職問題で国民に公式に謝罪したのは初めてです。

 カイ首相は同日午後、演説し、「今国会で辞任するため首相としての最後の演説になる」と前置きし、副首相、首相を務めた十五年間をふりかえる中で汚職問題に言及しました。

 カイ首相は「多くの公務員が人民の公僕であるという意識に欠け、人民への報告と説明の義務を認識していない」と語り、緊急の課題として「国民の情報を得る権利と国家機関の透明性を保障する制度を確立する」ことをあげました。


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