2006年5月29日(月)「しんぶん赤旗」

日本語教育充実して

教員・ボランティアら集い


 在日外国人の子どもや帰国した中国「残留孤児」などに対する日本語教育の充実を求めて「東京の日本語教育・日本語学級を考えるつどい」(実行委員会主催)が二十八日、都内で開かれました。教職員や元「残留孤児」、外国籍の市民、ボランティア団体関係者など約百人が参加しました。

 このつどいは二〇〇四年に東京都が夜間中学校の日本語学級の教員を削減しようとしたことに反対する運動が広がったのを契機に始まったもので、今回が三回目。開会あいさつで見城慶和実行委員長はこれまでの運動の経過にふれながら、「日本語教育は東京に住む三十四万人の外国人すべてにかかわる問題。ますます運動を大きく展開したい」とのべました。

 今年から昼間の中学校に日本語学級が設置された八王子市から、教師とボランティアが実現までの取り組みを報告しました。学生ボランティアの代表は、在日外国人の子どもが差別や複雑な家庭環境など学習面以外でもさまざまな困難を抱えていることを紹介。出稼ぎの外国人や国際結婚で生まれた子どもなどサポートが必要な子が多数いるにもかかわらず小・中学校の日本語学級が極めて少ないと指摘しました。

 討論では日本に来た外国人の子どもが公立中学校への入学を不法に拒否されている問題や、昼の中学校に設けられている日本語学級の講師を都教委が削減している問題などが話し合われました。

 各会派の都議らが参加。日本共産党からは大山とも子都議とあざみ民栄新宿区議が出席し、「日本語教育を充実させるために、みなさんとともにがんばっていきます」とあいさつしました。


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