2006年5月27日(土)「しんぶん赤旗」

不破所長、中国社会科学院で学術講演

「マルクス主義と二十一世紀の世界」について


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(写真)講演する不破哲三社会科学研究所所長(右)とマルクス主義研究院の冷溶院長=25日、北京市・中国社会科学院

 【北京=菊池敏也】日本共産党付属社会科学研究所の不破哲三所長は二十五日午後、北京の中国社会科学院で、百二十人の理論研究者を前に「マルクス主義と二十一世紀の世界」と題して学術講演しました。

 中国社会科学院マルクス主義研究院の冷溶院長が主催者を代表して不破氏の紹介と歓迎のあいさつをした後、不破氏が講演しました。

 講演では、マルクス主義の世界観が自然と社会を正しくとらえ、自然観においても、社会観においてもその正しさが実証され、その多くが常識として広く受け入れられていることを明らかにしました。

 不破氏はまた、二十世紀に生じた世界の根本的変化をふまえ、今日の世界を分析する力をもつのはマルクス主義をおいてほかにないと強調。マルクス主義経済学は、社会主義をめざす市場経済の法則を発見できる力をもっており、理論研究者がこうした現代的課題の探究を進めることに期待を寄せました。

 不破氏はさらに、二十一世紀において、社会主義をめざす国と資本主義国との二つの体制の「共存と競争」が新しい段階を迎えつつあり、地球環境問題など人類的課題への対応いかんで、その体制の是非が問われる時代になることを明らかにしました。


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