2006年5月22日(月)「しんぶん赤旗」

スポーツ施設を基地化

イラク

米軍、若者の楽しみ奪う


 【カイロ=松本眞志】米軍によるイラクの占領体制は、戦闘で市民に犠牲を強いるだけでなく、軍事基地建設をすすめることによって市民生活にも重大な影響を及ぼしています。汎アラブ紙アルハヤト十五日付は、米軍のイラク侵攻後、米軍の大規模攻撃を受けて多くの犠牲者を出したファルージャ市で、市内のスポーツ施設が米軍基地化し、サッカーを楽しむ若者がいなくなったと報じました。


 市内のサッカーチームの選手だったバシャル・カミスさんはこう語っています。

 「ファルージャには多くのサッカーチームと十以上のサッカー競技場があり、毎年、二つの大きなイベントが行われていた。数百人の若者たちがサッカーを楽しんでいたが、米軍とレジスタンス(抵抗勢力)とのたたかいで、サッカーどころではなくなった。若者の一部はレジスタンスのメンバーになった。犠牲になったものも多い」

 バシャルさんによると、サッカー競技場そのものが戦場と化し、戦闘後は犠牲者を埋葬する墓地になったところもあるといいます。米軍の攻撃でバシャルさんの兄弟は亡くなり、家も破壊されました。バシャルさんは「どうやって生き延びるかが最大の関心事。生活を楽しむどころではない」と訴えます。

 ファルージャ市で青年センターのスポーツ活動を管理しているサラー・サヒーさんは、「戦闘後、すべてのスポーツ競技場が米軍や新設されたイラク軍の基地となった。米軍は青年センターの競技場にも軍事基地をつくり、若者の競技場としての使用を禁止した」と告発しています。


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