2006年5月5日(金)「しんぶん赤旗」

地域通貨単位で初合意

ASEAN+3財務相 統合へ“一歩”


 【ニューデリー=豊田栄光】インド南部ハイデラバードで開かれた日中韓+東南アジア諸国連合(ASEAN)財務相会議は四日、アジア各国通貨の価値を比較できる「地域通貨単位」の創設を長期的に検討していくことを盛り込んだ共同声明を発表しました。通貨単位での合意は初めてです。

 これに先立ち、アジア開発銀行(ADB)年次会合に出席した日本、中国、韓国三カ国財務相がこの内容で合意しました。

 「通貨単位」は、実際に紙幣を発行せず、各国通貨の加重平均値を算出する為替指標で、計算上の共通通貨の役割を担います。ヨーロッパ単一通貨ユーロも「欧州通貨単位」が出発点でした。

 ADBは、通貨変動を監視することを目的に、近く「アジア通貨単位」を導入します。日中韓+ASEAN加盟十カ国の計十三カ国の通貨を対象にします。

 今回の合意は、将来のアジア通貨統合への第一歩となる可能性が大です。

 一九九七年の通貨危機以後、アジア各国は米ドルに過度に依存しない為替政策を追求してきました。今回の共同声明は通貨危機の再発防止策として、各国が外国為替市場への介入資金を融通し合う仕組みに関し、額の倍増など前回会合で設定した目標の達成を宣言。協定の形式では、網の目のように張り巡らせた二国間協定から、一本化した多国間協定への移行の可能性を求め続けるとしています。


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