2006年5月2日(火)「しんぶん赤旗」

米兵死者 2400人に

今年最悪4月72人 治安回復にほど遠く

イラク


 【ワシントン=山崎伸治】イラクに派兵された米兵の死者が四月末までの三年一カ月余の間に二千四百人となりました。同月は七十二人が犠牲で、今年に入って最大となり、米軍にたいする攻撃が継続するなど治安回復にほど遠い情勢であることを示しています。

 イラク戦争での犠牲者を調査し、インターネット上で公表している「イラク連合軍犠牲者総数」によると、四月二十九日までに米国防総省が確認した二千三百九十五人に、確認待ちの五人を加え、死者の数は二千四百人となっています。

 米兵の死者数は二〇〇五年十月に九十六人となって以降、減少し、今年は一月が六十二人、二月が五十五人、三月は三十一人となっていました。ところが四月は七十二人と再び増えました。

 米軍当局は今年一月、米兵の死者数の減少について、米軍があたってきた治安維持の任務が、イラク治安部隊に移譲されているからと説明。新政府の樹立が遅れ、「内戦」状態ともいわれる状況の中で、武装勢力がイラク人を狙うようになっていたと指摘されていますが、四月の米兵の死者が再び増えたことは、米軍に対する攻撃がなお続いていることを示しています。


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