2006年4月30日(日)「しんぶん赤旗」

人類の至宝 日本国憲法

京都でつどい

鞍馬寺貫主が語る


 「憲法記念春のつどい」が二十九日、京都市下京区で開かれ、「宗教者九条の和」呼びかけ人で鞍馬寺貫主の信楽香仁さんと、早稲田大法学部の水島朝穂教授が講演しました。京都憲法会議、自由法曹団京都支部、憲法を守る婦人の会が主催しました。

 「戦わないという勇気―人類の至宝『日本国憲法』」と題して話した信楽さんは、植物や虫、鳥、動物など人間を含めすべての生命が相互に結びついている自然を尊ぶ鞍馬寺の信仰を述べた上で、「『勇気』とは『恐ろしいことを恐ろしいと知ること』です。戦争は恐ろしいことだとよく見据えて、そんなこと(戦争)にならないように努力することが『勇気』です」と強調。与謝野晶子の歌「君死にたまふことなかれ」を取り上げ、憲法を守る思いを語りました。

 水島教授は、戦力不保持を定めた九条二項が世界にない先駆的な憲法だと指摘。憲法「改正」への国民的機運づくりの歴史や、九条「改正」と一体になった教育基本法「改正」の問題、憲法九九条の憲法順守規定の意義を語り、憲法「改正」に急がない世論づくりをよびかけました。

 つどいには二百五十人が参加。授業で配られたビラを見て来た立命館大学法学部の女子学生(19)は「大学では学べないことが聞け、とても勉強になった。憲法を変えてはならないという思いをいっそう強くした」と話していました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp