2006年4月22日(土)「しんぶん赤旗」

仏大統領選・社会党

女性の有力候補に注目

保守候補の支持上回る


 フランス社会党の有力な大統領選候補と目されるセゴレーヌ・ロワイヤル氏(53)の注目度が増しています。社会党が政権を下りてから四年、次回大統領選までちょうど一年を残す時点で、世論調査では対抗馬になる保守のサルコジ内相(51)(与党・国民運動連合=UMP=党首)に勝つ可能性のある唯一の候補にあげられ、史上初の女性大統領誕生に現実味が生まれています。しかし党内、および協力を不可欠とする左翼諸党間の事情も複雑で、十一月の正式の候補決定までに曲折も予想されます。(パリ=浅田信幸)


 UMPの候補者レースでは、青年雇用策をめぐる国民的反発を受けたドビルパン首相が脱落し、現状ではサルコジ氏が候補者となるのは確実な見通し。二十日付フィガロ紙が公表した世論調査では、決選投票でロワイヤル氏とサルコジ氏が対決する場合、51%対49%でロワイヤル氏が勝つと出ました。

 オランド社会党第一書記の私生活上のパートナーでもあるロワイヤル氏は、環境相(一九九二―九三年)や学校教育担当相(九七―二〇〇〇年)などを歴任。現在は国民議会(下院)議員であり、一昨年の地方選挙で西仏ポワトゥーシャラント地域圏知事にも選出されています。

党支持層は91%

 昨年末の郊外暴動や最近の青年雇用策問題をめぐり政治家と国民の意識のずれが指摘され、従来と変わらぬ有力者による党の大統領選候補者レースが混とんとするもと、清新な印象を与えているのが支持率上昇の要因とみられます。

 出馬に意欲を見せるファビウス元首相、ラング元教育相、ストロスカーン元経済産業相らに大差をつけ、「彼女が候補者なら投票する」という社会党支持層は91%(三月半ば時点)に達しています。

 昨年秋時点では「党が決めるなら」と控えめだった本人も、今年に入って積極姿勢に転換。二月には独自のブログ「未来の望み」を立ち上げ、インターネットによるフォーラムを組織するなど、大統領選の党候補指名に向けて公然と活動を開始しました。

左翼諸党との関係

 問題は、共産党など他の左翼諸党との関係がどうなるかです。

 これらの勢力は、昨年の欧州憲法批准国民投票で社会党左派も巻き込んだ反対運動が勝った勢いを持続させ、規制緩和など市場まかせの新自由主義に反対する左翼連合の結成に結びつけようという戦略。しかしロワイヤル氏は、これらの勢力が新自由主義者と批判するブレア英首相を一定評価しています。

 共産党のビュフェ全国書記は「(国民を)苦しめる」保守と「失望させる」左翼政権の政策だったと過去の政治を総括し、ロワイヤル氏とサルコジ氏の政策的提案を「いずれもこれまで進められてきた政策を断ち切るものではない」と批判。ロワイヤル氏を左翼の統一候補とする考えに難色を示しています。


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