2006年3月22日(水)「しんぶん赤旗」
日本、世界一
WBC決勝 キューバ破る
【サンディエゴ(米カリフォルニア州)=栗原千鶴】野球の国別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝戦は二十日、当地のペトコパークで行われ、日本がキューバを10―6で破り、初代チャンピオンとなりました。
日本は一回に押し出し四死球と今江敏晃内野手(ロッテ)の適時打で4点を先制。五回にも2点を追加しました。1点差に詰め寄られた九回はイチロー外野手(マリナーズ)の適時打などで4点を加え、試合を決めました。先発で好投した松坂大輔投手(西武)が最優秀選手に選ばれました。
今年から始まったWBCには欧州、アフリカ、オセアニア、アジア、北米、中南米の十六カ国・地域が参加し、それぞれ特色ある野球が見られました。優勝候補とみられていた米国は二次リーグで敗れ、強打者がそろったドミニカ共和国も準決勝で敗退。一方で、韓国、日本が勝ち進み、アジアの強さも目立ち、五輪などで活躍しているキューバも持ち味を発揮しました。
真の野球世界一を決める大会として始まったWBCでしたが、直前で辞退する大リーガーが相次ぎ、米国中心の運営や誤審も続くなど、課題を残しました。
次回は三年後に開かれる予定です。