2006年3月8日(水)「しんぶん赤旗」

「投票行こう」声広がる

水泳クラブ・喫茶店・理髪店でも

今月12日 岩国住民投票


 厚木基地(神奈川県)の米空母艦載機を岩国基地(山口県)に移駐することの賛否を問う住民投票(十二日)は、日ごとに「投票に行こう」という声が広がっています。


 「艦載機受け入れ反対に〇をする会」の会員は毎週通っている水泳クラブの仲間に「投票に行って」と呼びかけたり、喫茶店や理髪店で知人に会ったら必ず声をかけたりしています。

 会員でない女性も、けいこ事の仲間に「意思表示するいい機会です。投票に行きましょう」と投票の輪を広げています。

 「国の進路を決めるたたかいです。ここで燃えなくてどうする」と奮起した西村皎さん(76)、石原治さん(69)は五日から愛宕地域でハンドマイクで一日二十回、三十回とつじ演説をしています。「全有権者に声を届ける」と投票日まで地域の全域をまわる予定です。

 住民投票に反対の人たちが六日開いた集会は、女性が「投票所入場券を破ったらすっきりした。みなさんもどうですか」と言うなど、「投票に行かないように」という発言があいつぎました。一方、赤ちゃんを抱っこした若いお母さんが「いろんな集会に出て考えてきた。この子のためにも投票にいきます」と話し、拍手がわき起こる場面もありました。

 商工会議所の元幹部は「賛成、反対にかかわらず投票に行くべきだ。棄権はひきょうだ」と話しています。期日前投票の第一日の投票者は七百三十人で、昨年の総選挙の同時期の約四倍でした。


“米国の無法ノー” 全国から激励

 米軍厚木基地(神奈川県)の艦載機部隊の米海兵隊岩国基地(山口県)への移転の賛否を問う住民投票を成功させようと運動している「艦載機受け入れ反対に〇をする会」に、連日のように全国から手紙やファクスで激励が寄せられています。

 「岩国市のたたかいが、今後の基地問題に大きな一石を投じることになると思います」「艦載機移転を頭ごしに押し付ける日米両政府のやり方を絶対に許すことはできません」「アメリカの無法と日本政府の不条理な政治にぜひ『ノー』を」など、米軍と日本政府の強引なやり方を批判するメッセージが目立ちます。

 岩国市と同じように米軍機の騒音被害を受けている東京・町田市や厚木基地周辺の住民からも、「住民投票は、世界にこの移転計画の大義のなさを訴えるすばらしい取り組みです」「艦載機部隊は移転ではなく自国に帰ってほしい」「日本中の人たちにとって重要なたたかいです」「いろいろな妨害や圧力があると思いますが、屈することなく成功させてください」との激励が寄せられています。

 また、「古里が米軍によって荒らされるのは絶対に反対です。受け入れ反対の声を大きく広げてがんばって下さい」と住民投票成功の願いが寄せられています。


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