2006年3月3日(金)「しんぶん赤旗」
小学生は給食無料
北海道・三笠市が方針
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北海道三笠市(小林和男市長)は四月から、市内の六つの小学校の学校給食を全額公費負担(無料)にする方針を決め、新年度予算案に事業費千二百三十万円を計上しました。三月六日からの市議会に提案します。
無料化は、少子化対策支援事業として実施。小学校児童世帯への教育費負担の軽減を図ることで、子育てしやすいまちづくりを進めることがねらいです。二〇〇六年度は全児童三百七十四人のうち、生活保護・準要保護ですでに公費負担の対象となっている八十一人を除いた二百九十三人が対象です。
給食費の全額公費負担は、道教育委員会によると道内では初めて。所得などの条件をつけない実施は全国でも「聞いたことがない」と月刊『学校給食』を発行する全国学校給食協会(東京)は話しています。
旧産炭地の三笠市は、一九六〇年の六万三千三百六十人をピークに、現在一万二千六十六人(二月末現在)まで減少。十四歳以下の割合は全国平均の14%を下回る7・9%にとどまっています。
一昨年の市民アンケートで合併より「自立」の道を選択した三笠市は、若い人も住みたい魅力あるまちづくりを模索していました。
日本共産党の岩崎賢治市議は「収入のあるなしにかかわらず受けられることは評価できる」と話しています。