2006年2月19日(日)「しんぶん赤旗」
子どもの命・安全守ろう
国民的討論呼びかけ
全教大会始まる
全教(全日本教職員組合)は十八日、東京都内で第二十三回大会第一日を開きました。「子どものいのちと安全を守る国民的討論と共同のとりくみを」「憲法・教育基本法改悪反対!」などのスローガンを掲げています。三日間の日程。
石元巌委員長は、滋賀県でおきた幼稚園児殺害事件にもふれ、子どもの成長と発達が保障される社会と学校づくりのための国民的討論を呼びかけました。競争と管理の教育政策は父母にもストレスを与え、「構造改革」路線が「人を人とも思わない風潮を生み出している」と指摘しました。
教育基本法改定案の国会提出を断念させるたたかいを提起。義務教育にまで“弱肉強食”の「構造改革」をもちこむ動きを許さず、父母・国民、教職員の手で国民の立場にたった教育改革を憲法・教育基本法を守り生かすたたかいとも結んですすめていこうと訴えました。
運動方針では、憲法・教育基本法を守り生かすたたかいをあらゆる運動の機軸にすえると強調。広範な教職員による「学校九条の会」の結成や、「子ども参加・父母共同の学校づくり」をすすめることを提起しています。「国民の立場にたった義務教育改革提言」に基づく対話や、「全国一斉学力テスト」反対のたたかいを掲げています。
討論では、「除雪でできた雪の壁を利用した児童・生徒への犯罪が増えている。教組としてアピールも発表し、暴力賛美・弱者いじめから抜け出そうと訴えている」(山形)、「人間が大切にされない社会で一番被害をうけるのは子どもたち。憲法・教育基本法の生きる社会をと全教職員署名にとりくんでいる」(愛知・高校)などの発言がありました。