2006年2月9日(木)「しんぶん赤旗」

米単独でも対テロ戦

米統参本部が戦略計画


 【ワシントン=山崎伸治】米統合参謀本部は七日までに、「対テロ戦争」の戦略について初めてまとめた「対テロ戦争国家軍事戦略計画」を公表しました。テロ組織やテロ支援国家に対し、必要な場合は米国単独で軍事力を行使する立場を改めて強調しています。

 「計画」は「対テロ戦争」で、先に公表された二〇〇五年版「四年ごとの国防計画見直し」(QDR)報告をより具体的にしたもの。「米国は、暴力的な過激主義とたたかうために、八十カ国以上の連合を指導するが、必要な場合は単独で行動する」と明記しています。

 「計画」は戦略目標として、(1)テロ組織が活動に必要とするものを与えない(2)パートナー国がテロとたたかえるようにする(3)大量破壊兵器の拡散を防止する(4)テロ組織を打ち負かす(5)米政府の他の省庁と協力しテロ支援に対抗する(6)テロを思想的に支援することに対抗する条件作りに貢献する―の六項目を挙げています。


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