2006年2月1日(水)「しんぶん赤旗」

東芝、試験データ改ざん

福島第一原発の流量計


 東京電力福島第一原発6号機(福島県双葉町、大熊町)で使われている、原子炉に送る水の流量を測定する計器の試験データが改ざんされていたことが三十一日、明らかになりました。東電と東芝の発表によると、一九九三年に流量計の交換を請け負った東芝の社員が、自社の工場で試験を実施した際、東電が定めた精度を満たすデータが得られなかったため、改ざんしたとしています。

 この問題は、昨年九月、東電にたいし、東芝が流量計のデータを改ざんしていることをうかがわせる内部告発があり、発覚しました。

 発表によると、東電は6号機の流量計二個を交換するため、九三年五月に東芝に発注。東芝は同年九月に実施した社内試験で、誤差の大きさが東電の定めた範囲内(プラスマイナス0・25%)に収まらなかったため、翌十月、改ざんしたデータを東電に提出しました。

 また、東電が立ち会った試験でも、試験装置に細工し、要求精度を満たしているように見せかけました。東芝によると、関与した担当者二人は、試験のやり直しで予定された交換工事が遅れるのを避けたいと考えたといいます。

 問題となった流量計は、タービンを回した後の蒸気を水に戻してふたたび原子炉に送り込むときの流量を測るためのもの。東電は、流量計交換前後の運転データなどを調べた結果、安全上問題は無いとして、流量計の交換は考えていないとしています。

 6号機は昨年十二月から定期検査のため、運転を止めています。


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