2006年1月31日(火)「しんぶん赤旗」

閣議決定守らず 米牛肉輸入再開

農水相・首相の責任重大 市田氏会見


 日本共産党の市田忠義書記局長は三十日の記者会見で、米国産牛肉の輸入再開で、政府が閣議決定した政府答弁書で約束していたにもかかわらず、事前の現地調査を実施しなかった問題について、「中川昭一農水相は担当相として責任は重く、資格に欠ける。辞任に値するが、同時に、国民のいのち、安全よりも、アメリカの立場や言い分を優先するという小泉内閣の路線の問題であり、小泉純一郎首相の責任が大きく問われる」と指摘しました。

 市田氏は、「事前に現地調査を実施すると閣議で決めておきながら、それをやらずに輸入再開をした。その結果、危険部位がついた牛肉がみつかった」と指摘。「日本政府の弱腰外交、まさにアメリカいいなりもいいところで、“輸入再開先にありき”という小泉内閣のやり方がこういうことをもたらした」と批判し、「中川農水相や川崎二郎厚生労働相の責任は重大だが、同時に小泉内閣がとっている姿勢が、こういう形であらわれた。小泉首相の責任をきびしく追及していきたい」とのべました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp