2006年1月11日(水)「しんぶん赤旗」

ブッシュ流解決は不可能

米軍撤退が望ましい

イラク問題で元米高官


 【ワシントン=山崎伸治】「米国が訓練したイラク軍に支援された米軍が反乱を粉砕し、統一したイラク国家に安定した非宗派的な民主主義」が確立されるというブッシュ政権がイラクでめざす「勝利」は実現不可能だ―カーター政権(一九七七―八一年)で国家安全保障担当大統領補佐官を務めたズビグニュー・ブレジンスキー氏は八日付の米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、ブッシュ政権のイラク政策を批判し、その根本的転換を呼びかけました。

 同氏は、政府のいう「勝利」を実現するには、現在の兵力では不可能だと指摘。そういった「勝利」を達成せずに米軍が撤退すれば米国がテロの脅威にさらされるとの政府の主張についても、ベトナム戦争時の「ドミノ理論」のように誤っていると批判しました。

 同氏は、米国が直面する真の選択は、「速やかに軍事的に撤退してフセイン後の複雑なイラクの現実を受け入れる」か「とらえどころのない目標を追求し、不確定で長期化する占領を続ける」かだと指摘。

 イラクが「対テロ戦争の主要な前線」だという政府の主張では、占領の継続に米国内の政治的支持が得られるか疑わしいとし、米軍撤退はイラク各派にとっても望ましいと述べています。

 そのためには「大統領が政治的な囲いを破ること」が必要であり、現在の混乱に責任のある側近以外に「助言者」を広げるべきだと忠告。民主党の指導者に対しても、「戦争を速やかに終了させることを主張したがらない」と批判。「明確で現実的な対案」を示すよう求めています。


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