2006年1月3日(火)「しんぶん赤旗」

配置転換反対でスト

地下鉄労働者が年越しで

ロンドン


 【ロンドン=岡崎衆史】ロンドン地下鉄の労働者が十二月三十一日正午から一日正午までの二十四時間、安全性を無視した配置転換などに抗議し、ストライキを行いました。地下鉄職員約四千人が所属する鉄道海運運輸労組(RMT)が呼びかけました。

 二百七十五の地下鉄駅のうち、四十一カ所が閉鎖されたほか、一部で運行の遅れが発生。ただし、地下鉄を管轄するロンドン市公営のロンドン交通によると、大みそかの深夜から一日未明にかけて新年を祝うために外出した推定二十万人の足に大きな乱れはなかったといいます。

 RMTのボブ・クロウ書記長は一日、「組合員は、経営者側のうそと脅迫、あからさまな利益誘導、敵対的なメディアの報道に抗して、労働者と利用者の安全を守る決意を示した」と述べ、ストは成功したと表明しました。

 RMTは、要求が受け入れられなければ、八日夕から九日夕まで再度ストを行うことをすでに決定。運転士や信号技師のストも検討しています。

 ロンドン地下鉄の経営者側とRMTは昨年、週三十五時間労働などで合意。しかし、RMTは、その後経営者側が安全性を無視した労働者の配置転換をしようとしていると反発し、撤回を求めています。経営者側は、安全軽視を否定しています。


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