2005年12月14日(水)「しんぶん赤旗」

相次ぐ逮捕・不祥事

民主党


 民主党議員の陣営選挙違反にかかわる辞職はここ一年だけで都築譲(〇四年十一月)、鎌田さゆり(同十二月)、今野東(〇五年四月)各氏に続き四人目となります。

 前の三人はいずれも〇三年の総選挙にかかわるものですが、二年たった今年の総選挙後には覚せい剤所持・使用、公選法違反の二人(落選議員)の逮捕者を出しました。

 鳩山由紀夫幹事長は十二日、「綱紀粛正を徹底したい」と重ねてのべ、〇六年度活動方針案の末尾にも「党所属議員等の不祥事が続いたことは残念の極み」と記しました。

 しかし、五島氏は運動員に違法な報酬を支払ったとする起訴事実について「まったく不当だ」「私に関しては不祥事だと思っていない」と辞職前日(十二日)の記者会見で強調。前原誠司代表が先週末に党としての「きぜんとした対応」に言及したことに対しても「あの時は徹底的にたたかうつもりだった。(選対本部長の)市議が辞めなかったら辞表を提出しない」と事件への無反省を示しました。

 選挙違反は政治家として最もしてはならない行為であるだけでなく、事件化した後の政治家の開き直り、居座りが有権者の政治不信を助長します。先月には、弁護士法違反で西村真悟衆院議員(同党除籍)が逮捕されましたが、党執行部は事件発覚後も「見守る」姿勢でした。今回の議員辞職は当然ですが、選挙のたびに続発する所属議員の不祥事に党として迅速な調査・対応が十分であったかどうかが問われます。(古荘智子)


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