2005年12月11日(日)「しんぶん赤旗」
「大学で学ぶって何?」
石井副委員長と大学生ら語り合う
奈良
「衆院議員に聞く!大学で学ぶって何?」―こんなテーマで奈良県下の大学生らが十日午後、奈良市の八重桜会館で日本共産党の石井郁子副委員長・衆院議員の講演に耳を傾け、語り合いました。
奈良教育大学などの学生でつくる教育問題学習会実行委員会の主催。
石井さんは、ものの見方・考え方、日本と世界はどうなっているのか、そのなかでどう生きたらいいのかについて約一時間講演。とくに自民党政治の異常な特質について、過去の侵略戦争の正当化、アメリカいいなりの政治などを指摘。そのなかで異常に高い学費について、ヨーロッパの国々が「原則無料」となっている実態を示し、「日本の異常な高学費が家計を圧迫し、進学の道をとざしている。学生は深夜のアルバイトをよぎなくされ、授業に出席できない状況がある」とのべました。
「どう生きていくか」に関連して、石井さんは、科学的社会主義の創始者であるマルクスがなにより人間の自由、解放をめざしたことを紹介し、日本共産党の未来社会論にもふれつつ、「人間は外界・社会に働きかけることでその能力が開かれ、発展する。ぜひ社会に積極的にかかわって生きてほしい」とよびかけました。
質疑応答で石井さんは、若者の就職難、「学力低下」論、奨学金制度など次々にでてくる質問にこたえながら、日本の教育の問題について「異常な競争社会、管理教育が子どもの尊厳をふみにじり、不登校や『非行』などのゆがみをもたらしているのではないか」と語りました。