2005年12月10日(土)「しんぶん赤旗」

女性差別の是正実効あるものに

担当相に共産党申し入れ


写真

(写真)申し入れる(右から)吉川、石井、高橋、小林各議員=9日、国会内

 日本共産党の国会議員団男女平等推進委員会と女性委員会は九日、猪口邦子少子化・男女共同参画担当相に対し、男女共同参画基本計画改定にあたっての申し入れを行いました。石井郁子、高橋千鶴子両衆院議員、吉川春子、小林みえこ両参院議員が参加しました。

 現行の基本計画は、一九九九年制定の男女共同参画基本法に基づき、二〇〇〇年に定められたもの。今年は五年ごとの計画見直しの年にあたります。来年には男女雇用機会均等法の改正も予定されており、見直しの中身が注目されています。

 日本の女性の地位をめぐっては、男女賃金格差やパート労働者の処遇、仕事と家庭の両立、家庭内暴力などの人権をめぐる問題など、課題が山積しています。今回の申し入れは、こうした現状を是正するため実効ある措置をとるよう、強く求めたものです。

 具体的には、▽間接差別や妊娠・出産による不利益取り扱いの禁止など、働く女性への差別をなくす実効ある措置を講ずる▽保育所の整備など子育て環境の整備、くらしを守る▽女性の健康、権利の保障をする▽夫婦間暴力(DV)や人身売買被害者のシェルター整備など女性の人権、暴力に関する施策の促進をはかる▽国際的指標(GEM)が極めて低い日本の女性の地位を世界の水準に高める――などの柱で申し入れました。

 応対した内閣府の名取はにわ男女共同参画局長は、改定案について「年度中のできるだけ早い時期の策定を目指している」と表明。「現行より前進したものになるよう努力したい。申し入れの内容は大臣に伝える」とのべました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp