2005年12月2日(金)「しんぶん赤旗」

CIA疑惑

秘密収容所調査求める

EU議長国が米国に


 【ロンドン=岡崎衆史】米中央情報局(CIA)が東欧などに秘密収容所を設置していた疑惑やテロ容疑者を乗せたCIA機が欧州諸国の空港を利用していた疑惑で、ストロー英外相は三十日、欧州連合(EU)議長国として二十九日、米国に書簡を送付し、事実の調査を求め、懸念を表明したことを明らかにしました。

 訪英したイタリアのフィーニ外相とのロンドンでの共同記者会見でストロー外相が明らかにしました。同外相は、書簡送付でEU外相が一致したと経過を説明。さらに、「疑惑は外国の政府へのものであり、その政府が事実を明らかにするよう求めるという適切な措置を取った」と述べ、米国側の対応を見た上でEUとしての対処の仕方を探る意向を示しました。


■英国内の捜査を

■空港利用問題で人権団体

 【ロンドン=岡崎衆史】米国の中央情報局(CIA)が英国を含む欧州の空港を利用しテロ容疑者を秘密収容所に移送しているとの疑惑について、英国の有力人権団体リバティーは三十日の声明で、事実ならば国内法と国際法の双方に違反していると述べ、CIA機が空港を利用した可能性が指摘されている英各地の警察署長に捜査の実施を求めました。

 リバティーは、拷問されることを知りながらその人物を拘束し移送することは拷問を行うことと同じであると指摘。疑惑が事実ならば、英国の刑法や欧州人権条約、国際人権規約に違反するとして、捜査を求めるとともに、証拠の差し押さえや秘密収容所への移送の防止措置の実施などを求めました。リバティーのシャミ・チャクラバルティ代表は、「すべての民主主義者と独裁者やテロリストを区別するのは、拷問への嫌悪である。もしも私たちが共犯者として人間の生命を軽んじるのならば、ロンドンや世界で残虐な事件を引き起こした者たちに何がいえるのか」と述べ、この問題の徹底した調査を求めました。

 リバティーは三十日、ストロー外相にも書簡を提出し、CIAによる英国の空港使用についての調査を米国政府に求めるように要請しました。

 ガーディアン紙九月十二日付は、二〇〇一年九月の米国での同時テロ以来、英国内の十九カ所の空港と空軍基地をCIA機が給油などのため少なくとも二百十回利用したと報道していました。


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