2005年11月25日(金)「しんぶん赤旗」

ぎっくり腰は公務災害

給食調理の区職員に認定

東京地裁


 小学校給食の調理作業中に患った腰痛を労災と認定しないのは不当として、東京都板橋区職員、志村真理子さん(55)が地方公務員災害補償基金東京都支部(支部長=石原慎太郎都知事)を相手取った裁判で、東京地裁(中西茂裁判長)は二十四日、訴えを認め、処分を取り消す判決を出しました。「公務員の労災でぎっくり腰が認められるケースはまれ」(弁護団)といわれます。

 判決は、志村さんが二十キロもあるステンレス製ざるを移動させた直後に激痛を生じたと指摘。「災害前の少なくとも約一年間は腰痛を訴えてもいなかったのに、災害を契機に著しい腰痛を発症させ…本件疾病の発症については公務起因性が認められる」とのべ、公務外認定処分は取り消されるべきと判断しました。

 志村さんは二〇〇〇年九月、給食調理中に腰に激痛が走り、「腰椎捻挫(ようついねんざ)」と診断され、約三カ月間の自宅療養を余儀なくされました。同十一月に公務災害の認定を申請しましたが、不認定。審査請求・再審査請求も棄却されました。

 一連の決定に納得できないとして、板橋区職労や東京自治労連とも相談し〇三年九月、提訴。支援が広がり、公正判決を求める署名は二万二千人を超え、今年五月には現場で事故を再現し、ビデオに編集して裁判所に提出しました。

 志村さんの話 当然認定されると思っていた腰痛が公務災害に認定されなかったのはなぜ、という素朴な疑問からの提訴でした。これからも多くの仲間が泣くことにならないようにと決意しましたが、勝利判決が出てよかった。みなさんに大変お世話になりました。

 板橋区職労の内田政男委員長の話 多くのみなさんの協力で勝利判決を勝ちとりました。基金には、控訴せず判決に従うよう申し入れます。


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