2005年11月24日(木)「しんぶん赤旗」

「私はこうだまされた」 住宅講座で体験談

リフォーム詐欺


 私はこうしてだまされた――。二十三日、川崎市で開かれた住宅公開講座で、リフォーム詐欺にあった被害者が自分の体験を講演しました。

 講座は、中小業者が助け合って建築やリフォームの仕事をしている神奈川県東部建設協同組合(KCC)が主催したもの。講演したのは、“性と生”相談室アドバイザーの岩淵成子さん。

 リフォーム工事のきっかけは、川崎市宮前区の岩淵さんの自宅前で、市が下水道工事をしていたところ、「下水道の点検をします」といって、男が入ってきたこと。見てもらったら、汚れているので、清掃をしてもらいました。

 二―三日すると、清掃がきれいにできたか点検に別の人がきて、床下に入り、「柱にシミがある。屋根からの雨漏りが床下に流れている」といって屋根裏に入りました。そして「こんなにカビがはえている。いますぐ直さないと危ない」といい出しました。

 岩淵さんは、「なにかおかしい」と思いながらも反論できず、相手のペースで屋根の瓦を金属製のものにする見積もりを作られ、契約してしまいました。

 工事が完了したあと、六月ごろ、テレビでリフォーム詐欺の話をみて、自分もだまされたと思い、弁護士に相談しました。KCCにも工事単価が適正かどうか見てもらい、最終的には裁判にはせずに、契約金を引き下げさせ、別の修理もさせたものの、自分が必要と思ってもいなかった工事をやられ、「いまだに釈然としない」といいます。

 同時に、「自分の専門のことはわかっていても、家のことは知らない人が狙われているのでは? 相談できる“家のかかりつけ医”がいたらすごくいい」と語りました。


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