2005年11月12日(土)「しんぶん赤旗」

憲法の理念活かそう

世界平和7人委

結成50年で講演会


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(写真)アピールを発表する(左から)小沼、武者小路、大石、伏見、土山、井上の各氏と、司会の池田氏=11日、東京・新宿区

 結成して五十周年を迎える「世界平和アピール七人委員会」は十一日夜、東京都内で「平和に生きる世界のために」と題して記念講演会を開き、約百五十人が参加しました。

 ドイツ文学翻訳家の池田香代子さんが司会を務め、各委員が発言。ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏はビデオで登場しました。

 フォトジャーナリストの大石芳野さんは、戦火の中の子どもたちの写真を紹介しながら、「子どもの心に恨みを育ててはならない。大事なのは関心を持ち続けること。小さくても声をあげ、行動すること」と話しました。

 元国連大学副学長の武者小路公秀氏は、イラク戦争反対、新自由主義のもとでの貧困、貧富の格差をなくすための取り組みがすすみ、市民の連帯が広がっていることにふれました。

 日本ペンクラブ会長の井上ひさし氏は、被爆者とそれを支える市民の努力が、第三の被爆都市を生まなかった「人類史への大変な貢献だ」と述べました。

 元長崎大学学長の土山秀夫氏は、被爆国日本がアメリカの核の傘の下にある矛盾を指摘し、「平和のためにこそ核の傘は不要である」と、東アジアの非核兵器化の実現を求めました。

 元日本学術会議会長の伏見康治氏は、初代委員の湯川秀樹氏の助手を務めたことにもふれ、「核兵器を廃絶しようと物理学者としての立場を継承してきた。次の世代も継承してほしい」とよびかけました。

 六人の委員と慶応大学名誉教授の小沼通二事務局長が参加者の質問に答えたあと、結成以来八十七番目となる「アピール」を順番に読み上げ、発表しました。

 「アピール」では、日本国憲法の「世界史的な意義を確認し、憲法の理念と原則を守り、活(い)かしていくこと」、米軍基地再編問題についても、「基地周辺の人々の増大する不安と高まる反対の声をなによりも尊重すること」などを求めています。

 ▼世界平和アピール七人委員会 一九五五年、日本初のノーベル賞受賞者湯川秀樹、日本婦人団体連合会会長平塚らいてうら七人で結成。人道主義と日本国憲法の平和主義の立場から、核兵器の廃絶や、国際紛争の平和的解決を求めてアピールを発表してきました。歴代委員に川端康成、井上靖ら。


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