2005年11月5日(土)「しんぶん赤旗」

石油高騰で巨利

元売り大手 安い在庫に差益

利益還元 日本共産党が要求


 新日本石油が四日発表した二○○五年九月中間期の連結決算は、売上高が前年同期比19・6%増の二兆七千十億円、経常利益が59・7%増の千五百億円、最終利益が41・2%増の八百十八億円と、いずれも過去最高を更新しました。原油価格の高騰を受け、保有する在庫原油に千百二十五億円の評価益が発生したことが主因といいます。


 在庫評価益は経常利益の約75%を占め、在庫評価益を除いた実質の経常利益は三百七十六億円で3・3%の減益でした。

 石油の高騰は、運輸業や農漁業をはじめ、国民の営業を圧迫し、暮らしに広く影響を及ぼしています。一方、石油大手はぼう大な利益をあげています。

 米国でも、エクソンモービルが今年七―九月期決算で、一―九月期の合計で二百五十四億二千万ドル(約二兆九千億円)の利益をあげ、米企業史上で最高を記録。このほか、石油大手が軒並みに莫大(ばくだい)な利益をあげていることから、米上院財政委員長が米国石油協会(API)に対し、石油大手各社が第三・四半期に計上した巨額利益の一部で低所得者や高齢者の冬場の暖房費支払いを援助するよう求めたように、利益の還元を求める声が出ています。

 日本共産党の市田忠義書記局長は九月六日、石油価格急騰への緊急対処の一環として、石油元売り会社がユーザー・消費者へ利益を還元するよう指導し、便乗値上げがないよう調査・監視することを政府に求めています。

 ▼在庫評価益 石油元売り会社が、安い時期に買って保有している在庫は、原油や石油製品が値上がりすると、差益が発生します。この差益のことを在庫評価益といいます。


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