2005年11月4日(金)「しんぶん赤旗」

愛知で高校生フェスティバル

教育に公平を! 15000人が集う


 「私立高校の学費は公立の五倍。教育に公平を」。愛知県高校生ビッグフェスティバル2005が三日、名古屋市中区の白川公園で開かれました。同実行委員会の主催で、愛知県内の私立高校を中心に生徒ら約一万五千人が参加(主催者発表)。吹奏楽や和太鼓などを演奏しながら、市内繁華街をパレードしました。

 同フェスティバルは、生徒、父母、教師らの手でよりよい学校をつくり「教育・学校改革」へ積極的な発言を行おうと、一九八六年十一月以来、春と秋の年二回開催し、今回で三十九回目です。

 実行委員長=聖霊高校二年(16)=は「私学助成金が年々削減される中、学校に通えなくなる仲間をなくすため、私たちの思いを社会に発信したい。特に今年は戦後六十周年にあたり、平和について取り組みました」と話します。

 十三の企画のうち、「ハムケ=ともに 高校生平和特派員」実行委員会によるシンポジウム「『憲法を改正して戦争へ行こう』という国にしないために」では、名古屋高校三年生(17)が、「『戦死して英霊になって靖国にまつられよう』という国にしないために」と題して、同神社の成り立ちなどについて報告。「靖国神社への参拝は日本を経済大国から軍事大国にする道」と訴えました。

 広島に投下された原爆の残り火を舞台上でリレーし平和への思いを発表した「『平和の灯』平和セレモニー・未来創造宣言」では、「日本国憲法によって平和が守られてきました。この平和憲法こそ私たちの誇り」。また公私の格差是正について「教育に公平を!」と呼びかけました。

 高校生千五百人が創作群舞「情熱大陸」を披露。ヒップホップグループ「nobodyknows+」によるライブが行われました。


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