2005年11月3日(木)「しんぶん赤旗」
九条かながわの会 発足
多彩な呼びかけ人 つどいに630人
神奈川県で二日、戦争と戦力の保持を禁止した日本国憲法九条を守ろうと呼びかけた「九条の会」のアピールに賛同する、幅広い団体や個人の情報交換、交流の場として「九条かながわの会」が発足しました。
横浜市内で開かれた同会発足のつどいには、約六百三十人が参加し、九条を守る一点で手をつなぎ、「改憲」阻止のために取り組みを進めようと申し合わせました。
同会は、二月に神奈川で開かれた「『九条の会』をきく県民のつどい」の成功を受け、関係者が相談会を重ね、すでに取り組みを進めている地域や職場などの「九条の会」やその他の運動団体、さまざまな集まりの情報交換、交流の場としてつくられました。
呼びかけ人として、内橋克人(経済評論家)、永六輔(作家・放送タレント)、小山内美江子(脚本家)、清水鳩子(主婦連参与)、山崎洋子(作家)、岡野加穂留(明治大学元学長)、ジェームス三木(脚本家)、本間愼(フェリス女学院大学学長)、森村誠一(作家)の各氏など多彩な十八氏が名を連ねています。
呼びかけ人を代表して、ジェームス三木氏が、「日本国憲法の前文は、世界に対するあいさつです。日本は、戦争しません、軍隊を持ちません、それは世界中のみなさんを信頼しているからですと。それを裏切れば、世界の信頼を失ってしまう」とあいさつしました。
事務局の岡田尚弁護士から、結成までの経過や方針案などが報告・提案され、情報の共有や運動の連携をおこなうことなどを決めました。
日本共産党の大森猛前衆院議員、畑野君枝前参院議員、各地方議員も参加しました。