2005年11月3日(木)「しんぶん赤旗」
「気に入らぬ人いるのが世間」
米軍再編 地元批判に米国防長官
【ワシントン=山崎伸治】ラムズフェルド米国防長官は一日、国防総省で記者会見し、十月二十九日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で正式決定した在日米軍再編に関する「中間報告」に沖縄県などから批判が出ていることについて、「気に入らない人たちがいても驚かない。何かしようと思えば、それが気に入らないという人たちもいるというのが世間だ」とのべました。
ラムズフェルド氏は同報告について、「日米両国が結んだ取り決めで、終了している。合意し、相互理解がなされている。両国の利益にかなっている」とのべ、「中間報告」でありながら事実上の「最終報告」であるとの認識を示しました。
またペース統合参謀本部議長は、十月にイラクで死亡した米兵の数が月別で今年一月に次いで二番目に多かったことについて、「(一月と十月は)イラクで選挙のあった月だ。武装勢力がイラク国民を政治プロセスに参加させないようにすることは予想していた。襲撃が増えても驚かなかった」との見方を示しました。