2005年11月1日(火)「しんぶん赤旗」

非識字、全国で克服

ベネズエラ国会が宣言


 【サンパウロ=松島良尚】ベネズエラからの報道によると、同国の国会は二十八日、二〇〇三年五月に開始した識字運動「ロビンソン計画」で約百五十万人が新たに読み書きできるようになり、機能障害者などを除き、全国レベルで非識字問題を克服したと宣言しました。

 国会の宣言に先立って首都カラカスで記念式典が行われ、チャベス大統領や多数の閣僚、識字運動関係者、国連教育科学文化機関(ユネスコ)代表らが出席しました。

 チャベス大統領は、「われわれは、反革命派による二〇〇二年のクーデターや〇三年の石油ストを打ち破ったとき以上の力と自覚を有している」と強調。現在進めている変革の事業が教育運動の前進によってさらに強固になっているとの認識を示しました。

 イストゥリス教育スポーツ相によると、チャベス政権の下で教育予算は国内総生産比で2・8%から8%に増加しました。今後、中南米各国の識字運動に協力していく方向を示しました。

 ラミレス・エネルギー相は、「石油収入が国民の利益のために用いられるのはベネズエラの歴史上初めてだ」と指摘しました。

 ユネスコのルイサ代表は、他の中南米諸国との対比でベネズエラが達した教育分野での前進を高く評価しました。「ロビンソン計画」の識字教室は小学校などの施設を使って午後や夜間におこなわれ、だれでも無料で参加できます。修了者はひきつづき初等、中等教育を受けることができます。


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