2005年10月18日(火)「しんぶん赤旗」

小泉首相が靖国参拝

「考え違う」といいながら参拝は、道理がたたない

志位委員長が記者会見


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者会見する志位和夫委員長=17日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は十七日午前、党本部で記者会見し、小泉純一郎首相が靖国神社参拝を強行したことについてきびしく批判しました。

 志位氏は、六月の衆院予算委員会で首相が志位氏の質問に対し、「靖国神社の考えは政府の考えと違う」と明言したことをあげ、「侵略戦争を、『自存自衛』の戦争、『アジア解放』の戦争と正当化する立場にたつ靖国神社の考えと、政府の考えが違うのなら、参拝を中止するのが筋だが、まったく正反対の行動をとった。これは説明がつかず道理のたたない話であり、首相としての資格と責任がきびしく問われる」とのべました。

 「戦後六十年という節目の年に、みずからの個人的な信条を国益―日本外交の利益の上に置く行動をとったことは、許しがたいことだ。日本外交のゆきづまりをいっそう深刻にさせ、いよいよ袋小路に追いやるものだ」とのべ、「首相の行動の責任をきびしく追及していく」と表明しました。

 質問に答えて「総選挙で得た圧倒的多数の議席を背景に何でもやれると、数の力のおごりということも働いているのではないか」「私たちは日本外交のゆきづまりをどう打開するかという問題を総選挙の争点の一つに位置づけて、靖国参拝への中止を求めたが、首相は『適切に判断する』としかいわず選挙をやりすごし、結果が出たあと好き勝手なことをする姿勢も許すわけにはいかない」と指摘。大阪高裁で違憲判決が出た直後の参拝ということについて「判決も意に介さず憲法をじゅうりんするという姿勢も許されない」とのべました。

 また、首相が国際会議の場で「侵略と植民地支配への反省と謝罪」をのべてきたことについて、「国際公約としてのべてきた言葉を行動によって裏切るのが今回の参拝だ。アジア諸国の厳しい批判の広がりは免れない」と批判しました。


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