2005年9月24日(土)「しんぶん赤旗」

米大統領

イラク撤退を否定

「テロ対策」を口実に


 【ワシントン=山崎伸治】ブッシュ米大統領は二十二日、米国防総省(ペンタゴン)で米中央軍のアビザイド司令官、イラク多国籍軍のケイシー司令官らからイラク、アフガニスタンでの「対テロ戦争」の状況について報告を受けた後、記者会見し、「われわれがイラクから撤退すれば、テロリストたちは米国に対する勝利を宣言するだろう」と述べ、改めて米軍を撤退させる考えのないことを強調しました。

 各種世論調査でブッシュ氏の支持率が下がり、与党・共和党内からもイラクからの米軍撤退を求める声があがるなか、二十四日にはワシントンで大規模な反戦集会が開かれます。

 今回の言明はそうした世論の状況も念頭に、そもそものイラク戦争の理由ですらなかった「テロリスト対策」を持ち出して駐留継続を合理化しようというものです。

 ブッシュ大統領は、「(イラク情勢をめぐっては)見解の相違がある。米国民の中には、米軍を撤退させて暴力から逃れたいという人たちもいる。善意はよくわかるが、その立場は間違っている」「米軍を撤退させれば、世界はますます危険になり、米国はますます安全でなくなる」と強調しました。

 大統領は、一九七九年の在イラン米国大使館人質事件や八二年のレバノンでの米海兵隊攻撃、九三年の世界貿易センタービル爆破事件、ソマリア内戦など背景の違う諸事件を「テロ攻撃」とひとくくりにし、「テロリストはわれわれには自衛する勇気も資質もないと決め付け攻撃してきた」と述べ、二〇〇一年九月の同時多発テロを持ち出して、対イラク戦争が「テロ対策」だと主張しました。

 イラクについて「テロリストを打ち破り、イラクに民主主義を確立するか、テロリストがその暗い思想をイラク国民に押し付け、イラクをこれから数十年にわたって暴力と不安定の源の国にするかのいずれかだ」と述べました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp