2005年9月19日(月)「しんぶん赤旗」

“米がベネズエラ侵略計画”

チャベス大統領が非難


 【メキシコ市=松島良尚】国連首脳会議に出席していたベネズエラのチャベス大統領は十六日、米ABCテレビの番組「ナイトライン」の中で、「米政府は『バルボア計画』と呼ばれるベネズエラへの侵略計画を持っている」として同政府を非難しました。

 チャベス大統領はこのなかで、「侵略当日に何機の爆撃機が飛んでくるか、何隻の空母が派遣されるかなどを示す情報を握っている」と強調しました。

 また米空母が最近、ベネズエラの北方約八十キロメートルに位置するオランダ領アンティル諸島のキュラソー島に到着したことにふれ、「米兵の休息のためという米政府の説明はうそだ。発着訓練や機動演習をしていた。すべて証拠はある」と述べました。

 同大統領は、証拠の提供を求めたインタビュアーに対し、「情報源を守るため全部の証拠は提供できないが、一部はあなたに送ろう」と約束しました。

 チャベス大統領は最近おこなったCNNのインタビューでも「バルボア計画」にふれ、米国のねらいはベネズエラの石油にあると指摘。同国を標的とした陸海空軍の模擬演習がスペインの軍事基地で行われたと述べていました。

 ブッシュ政権は、ベネズエラがボリビアやエクアドルなどの反民主主義勢力を支援しているなどときめつけて「中南米の否定的勢力」と呼び、中南米地域内で孤立させようとしています。


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