2005年9月6日(火)「しんぶん赤旗」

改憲団体が選挙応援

自・民・2新党などの156人


 首相の靖国神社参拝を強く求めてきた右翼改憲団体「日本会議」が総選挙で、自民、民主、新党日本、国民新党などの候補者計百五十六人を応援、機関誌『日本の息吹』九月号に全員の氏名を掲載していることがわかりました。

 掲載されたのは、日本会議を後援する「日本会議国会議員懇談会」の加盟議員。『日本の息吹』は、議員が「誇りある国づくりを目指す日本会議の国民運動に呼応し」て活動してきたとして、「ご健闘を期して、加盟議員の芳名をご紹介いたします」と書いています。

 自民党では武部勤幹事長(北海道12区)、安倍晋三幹事長代理(山口4区)、中川昭一経産相(北海道11区)、中山太郎元外相(大阪18区)など党幹部や現職・元閣僚らの名が並びます。

 民主党は西村真悟氏(大阪17区)、藤井裕久代表代行(神奈川14区)、松原仁氏(東京3区)など。郵政法案をめぐり発足した新党日本の小林興起代表代行(東京10区)、国民新党の綿貫民輔代表(富山3区)のほか、自民党「造反組」の無所属候補も含まれます。

 日本会議は一九九七年に「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」が合流してできた全国規模の右翼改憲団体。基本運動方針に「国民統合の中心である皇室を尊び」「『新憲法』の制定を推進する」とうたっています。設立五周年事業のパンフは「首相の靖国神社参拝の定着化」「新しい教育基本法の制定」「教科書改善運動の推進」などを掲げています。

 日本会議国会議員懇談会には自民、民主の国会議員二百三十五人が参加(衆院解散前)。今年六月に「首相の靖国神社参拝は当然のこと」とする決議をあげています。

 民主党は日本の侵略戦争について、政権公約に「歴史の事実を謙虚に受け止め、率直な反省と謝罪の気持ちを忘れません」と書いています。


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