2005年8月26日(金)「しんぶん赤旗」

武大偉・中国外務次官と志位委員長が会談


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(写真)志位和夫委員長(左)と懇談する武大偉・中国外務次官(右)=25日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は二十五日党本部で、来日中の中国の武大偉外務次官と会談しました。

 北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議で議長をつとめている武氏は、「きょうは六カ国協議再開にむけての訪日です」とのべ、休会前の協議での到達点と、今後再開される協議の課題やその後の展望について紹介しました。

 志位氏は、政治的対話でさまざまな問題を解決するとともに、六カ国協議の枠組みが北東アジアの平和、安定の枠組みに発展することを期待しているとのべ、この協議での中国の役割を評価しました。武氏は「志位さんがおっしゃったことを念頭においてすすめたい」と答えました。

 志位氏は靖国問題について、五月十二日に不破哲三議長が「日本外交のゆきづまりをどう打開するか」と題しておこなった講演で、「あの戦争は正しかった」という立場を宣伝するのが靖国神社の立場だと解明して以来、国会での志位氏と小泉首相との論戦もあり、日本ではマスコミや政界に変化がすすんでいることを説明しました。

 また、欧米の一連の有力紙の報道や、米下院の第二次世界大戦終結六十周年決議などを紹介しながら、靖国問題がアジアだけでなく、世界的な広がりをもってきたことを指摘しました。

 武氏は、両国の善隣友好関係の発展にとって、日本軍国主義の中国侵略にたいする日本政府の見方が最大の障害になっているが、他方で、日本共産党の努力もふくめ、状況に変化が生まれていると語りました。

 会談には、日本共産党から緒方靖夫国際局長、田代忠利同次長が、中国側から程永華駐日公使らが同席しました。


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