2005年8月25日(木)「しんぶん赤旗」

米伝道師テレビ発言

“チャベス大統領を消せ”

ベネズエラは法的処置要求


 ベネズエラのランヘル副大統領は二十三日、同国のチャベス大統領を暗殺すべきだと米キリスト教保守派の伝道師パット・ロバートソン師(75)が前日の米テレビで公言したのを受け、米司法当局に厳正な処置を求めました。

 ロバートソン師は、先の米大統領選でブッシュ支持のキャンペーンを展開した人物。自身が会長を務めるテレビ局の番組で、チャベス大統領がベネズエラを「共産主義やイスラム過激主義の拠点にしようとしている」「わが国は彼を消し去ることができる」と主張し、「暗殺の方が戦争より安上がりだ」と述べました。

 この発言に対し、マコーマック米国務省報道官は「不適切」と批判し、米政府の立場を反映したものではないと強調しました。

 しかし、ランヘル副大統領は、「ロバートソン師の発言によって米国の反テロ政策が試されている」「反テロの方針を保持する一方で、明白なテロ発言が米社会の中でなされるのは、途方もない偽善だ」と主張。「米市民が犯罪的な発言をした以上、米政府が対処すべきだ」と述べ、米テレビ放送法が殺人教唆を禁止していることなどを指摘しました。

 チャベス大統領暗殺をあおる米テレビ番組は今回が初めてではありません。三月にはマイアミで、米中央情報局(CIA)元情報部員のインタビュー番組が放映され、「必ず、いつのときか暗殺するだろう」などと語らせました。

 ベネズエラ政府はかねてから、暗殺をあおる発言を米政府が野放しにしているのを非難してきました。


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