2005年8月25日(木)「しんぶん赤旗」
沖縄米軍
高速道で訓練、衝突
大型車両 Uターンし一般車と
米海兵隊の大型車両が沖縄自動車道を使用した走行訓練を行い、一般の乗用車と衝突事故を起こしていたことが二十四日分かりました。
車両は、沖縄自動車道の那覇―許田間を往復する訓練を繰り返していたとみられ、一日六万台以上が利用する高速道路での訓練と事故に、県民の怒りが高まっています。
事故が発生したのは二十三日午後三時五十分ごろ。沖縄自動車道那覇料金所(同県南風原町)を出た米海兵隊の大型トラック四台が、隊列を組みUターンしようとしたところ、うち一台が沖縄市の男性(48)の乗用車と衝突しました。男性とトラックの米兵二人にけがはありませんでした。
県警によると、米兵側は「訓練中だ」と説明したといいます。調べでは、最後尾の一台が前の三台に続きUターンして中央分離帯の切れ目から反対車線に出ようとした際、ほかの車の進路を横切る形となり、出口から直進してきた車と衝突。現場はガラスが散乱し、一時交通が乱れました。
公務中の米軍車両の通行料金は、日本政府が負担することになっており、日本国民の税金で訓練が実施されていたことになります。
■訓練中止求める/共産党沖縄県委
日本共産党沖縄県委員会の古堅宗嘉書記長、前田政明県議らは事故をうけ二十四日午後、外務省沖縄事務所などを訪ね、沖縄自動車道での訓練はあまりにも危険であり、即時中止させるよう求めました。外務省側は、訓練を容認する態度に終始しました。