2005年8月21日(日)「しんぶん赤旗」

与党税制大綱を追及

小池政策委員長 自民代表答えられず

BS日テレ


 日本共産党の小池晃政策委員長は十九日夜、BS日テレ「NNN24 金曜発言中」に出演し、総選挙の争点について他党代表と討論しました。

 番組では、政府税調が打ち出したサラリーマン増税をめぐって、小池氏と自民党の世耕弘成幹事長補佐との間で激しいやりとりになりました。

 世耕氏 われわれとしてはそのような増税をやるつもりは全くない。

 小池氏 与党税制改正大綱にちゃんと書いてあるんですよ。控除の見直しと。

 世耕氏 あれは方向性。具体化したわけではない。政府税調と党税調は全く違う。

 小池氏は「それはおかしい。だったら与党の大綱を撤回するのか」と迫りました。世耕氏は返答できませんでした。

 小泉流のトップダウン政治について問われて、世耕氏は「古い自民党をぶっ壊してくれた。若手としては大歓迎」と述べ、公明党の山口那津男政調会長代理は「着実に改革を進めてきた」と評価しました。

 小池氏は「小泉政治の四年間で暮らしがどうなったか、若い人の雇用がどうなったかを考えてみるべきだ」と発言。「雇用者報酬が十八兆円減って、企業のもうけは十二兆円増えた。所得が家計部門から企業部門に移転した。とくにリストラで正規雇用が三百万人減り、若い人では48%が非正規雇用になった。弱い人に痛みばかりが押しつけられる政治を続けていいのかを真剣に考えるべき時だ」と批判しました。世耕氏は「失業率は改善した」と言いつつ「中身はいろいろある」と認めました。

 郵政民営化など小泉「改革」が掲げる「小さな政府」について、世耕、山口の両氏は推進を主張。民主党の大塚耕平政調副会長は小泉政治では「小さな政府」はつくれないと述べました。小池氏は「『小さな政府』と言って社会保障が一番削られ、『大きな負担』が押しつけられてきた。年金・医療などに使われる税金が少なすぎる。大型公共事業の無駄遣いに大金をつぎ込む一方、法人税減税など大企業の負担が減っていることが問題だ」と述べました。


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