2005年8月18日(木)「しんぶん赤旗」

乗客対応手引JR各社なし

地震で新幹線に缶詰 なんとかならない!?


 震度6弱を記録した十六日の宮城県沖の地震で、列島を縦断する新幹線の災害対策があらためてクローズアップされました。猛暑のなか、立ち往生したJR東日本東北新幹線の車内。閉じ込められた乗客は帰省客らざっと三千人にも。地震発生から最長約八時間も缶詰めになったり、駅まで線路を三十分も歩いたり…。JRの緊急時対応が問われています。


■JR東海には00年改善通知

 JR東日本によると、今回の地震で東北新幹線の十四本が立ち往生。このうち三本が駅以外で乗客を降ろしました。乗客を降ろす判断をしたのは、同日午前十一時四十分すぎの地震発生から二時間から三時間後。バスでの迎えが決まったのは五時間後。最長約八時間にわたって乗客が車内に閉じ込められました。

 JR東日本によると、地震などで新幹線が緊急停車させることは決まっていますが、乗客への対応は「臨機応変におこなう」として、対応マニュアルなどをつくっていませんでした。

 国土交通省鉄道局安全対策室も「乗客の対応は、各社の臨機応変な対応にゆだねている」といいます。しかし、新幹線が地震で立ち往生して乗客が長時間閉じ込められるというトラブルは、ことし三月二十日の福岡県西部地震(福岡市で震度5強)でも起きました。こだま623号とひかり442号がトンネル内で緊急停止し、乗客が最長三時間閉じ込められ問題になりました。当時、車内は一時停電で真っ暗に。

 JR東海は、二〇〇〇年九月の東海豪雨の際、新幹線開業以来最長のほぼ二十四時間にわたって運休。五万人以上の乗客が帰ることができず、新幹線車内などで一夜を明かしました。国土交通省中部鉄道局は当時、乗客への対応で改善の検討をもとめる通知(同九月十四日付)をJR東海にだしていました。中部鉄道局安全対策課によると、この通知は乗客を車内に長時間閉じ込めることがないよう改善をもとめる内容としていますが、今回のような地震で緊急停止した新幹線の乗客への対応に教訓として生かされることはありませんでした。


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