2005年8月18日(木)「しんぶん赤旗」

イラクからの米軍撤退要求

全米平和組織が署名運動へ


 【ワシントン=山崎伸治】全米で十万人の会員を有する平和組織「ピース・アクション」と民主党内の進歩的勢力で構成する「米進歩的民主党員」は十六日、イラクからの米軍撤退を求める署名運動を始めると発表しました。

 この署名は米政府に対し、(1)永久的な軍事基地や石油その他の資源の支配をイラクで求めないと宣言する(2)占領を終了し、数年ではなく数カ月で全米軍部隊を撤退させ、最初の撤退を年末までに開始するという目標を設定する(3)国連に撤退の状況とイラクの再建を監視するよう求める(4)政府から独立した平和特使を指名する(5)特使は占領に反対するイラクの人々と協力する―との五項目を要求しています。署名は米連邦議会に提出されます。

 署名作成に携わったトム・ヘイデン元カリフォルニア州議会上院議員は同日、米パシフィカ・ラジオのニュース番組「デモクラシー・ナウ」に出演し、「ブッシュ氏に撤退の戦略がないことは明らかだ。民主党にもその戦略がない」と批判。「この数週間、どうすれば撤退できるかという提案について話し合ってきた。まずは草の根の人々に訴える」「政府の側に戦略がないなら、われわれがあらゆる選挙区で運動を構築し、圧力をかける」と署名運動の動機を語りました。


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