2005年8月17日(水)「しんぶん赤旗」

負傷者多数のスポーツ施設

建設・運営を民間委託


 多くの負傷者を出した仙台市泉区の複合運動施設「スポパーク松森」は、民間資本に公共施設の建設、管理運営を委託する方式(PFI)を同市が初めて採用して、七月一日にオープンしたばかりでした。

 現場に駆け付けた日本共産党の古久保和子同市市議は「本来、市の直営でやれることをPFI事業で民間にやらせた。構造などで安全性に問題がなかったのか、十分に調査をする必要がある」と指摘しています。

 PFIは政府が推進する方式。「松森PFI株式会社」が建設と運営を担当。市は毎年約二億円を同社に支払います。施設に余熱を供給する松森ごみ焼却場では、ダイオキシン類連続監視装置の設置を要求する住民訴訟も起きています。日本共産党市議団は「PFIは、公共施設を民間企業に明け渡し、予測できない新たな問題を抱え、市に重い後年度負担をもたらす」と反対しました。


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