2005年8月11日(木)「しんぶん赤旗」

志位委員長、アジズ・パキスタン首相と会談

21世紀、平和と公正の世界秩序を


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(写真)パキスタン・アジズ首相と懇談する志位和夫委員長=10日、東京・千代田区

 日本共産党の志位和夫委員長は十日午後、都内のホテルで、訪日中のシャウカット・アジズ・パキスタン首相と会談しました。同首相とは、志位氏の二〇〇二年十二月のパキスタン訪問の折に会談しており、昨日の同首相歓迎レセプションにつづく意見交換となりました。

 アジズ首相は、「エキサイティングな情勢のなかでの再会ですね」と切り出し、あいさつを交わした後、志位氏は、「首相が三月に書いた新世界秩序についての論文に大変注目しました」として、その英文テキストの中から、「人類は、平和と文化・宗教間の調和の新しい秩序へと向かっている」との個所を示し、「この認識に共感します」とのべました。

 アジズ氏は、手にとってパキスタン側の同席者にも示しながら、同論文のあげる「公正な秩序の基本原則」――(1)強固な国連システム(2)紛争の平和解決(3)他の政治、社会制度、価値観や文化への寛容と理解(4)平等で公正な経済秩序――は、「今日の世界がまさに必要としていることです。とくに三番目の『価値観と文化』を重視しています」と強調しました。

 さらに、あらゆる人種や宗教の違いを乗り越えたさまざまな価値観を尊重した国際関係、テロ克服、その中でのイスラム諸国が果たす役割について語りました。

 志位氏が、「テロを特定の宗教や文明と結びつけることは誤りです」とのべ、「異なる文明間の対話と共存は、二十一世紀の世界が直面している問題です」とのべると、アジズ氏は深くうなずきながら、「その通りです」と応じました。さらに志位氏が、人口十二億のイスラム諸国との関係を発展させてきた党の活動を紹介、「首相が論文でのべている観点は、私たちの党の新しい綱領でのべている見地と共通しています」とのべると、同首相もそれを歓迎し、両氏は二十一世紀に平和と公正の新世界秩序を築く重要性などで一致しました。

 会談には、パキスタン側から同行の閣僚や国会議員、日本共産党から緒方靖夫国際局長、森原公敏国際局次長が同席しました。


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