2005年7月22日(金)「しんぶん赤旗」

「つくる会」教科書 

各地で不採用

京都市・仙台・宇都宮など


 来年度から使用する中学校の教科書採択で京都市、東京都昭島市、宮城県仙台市、栃木県宇都宮市、宮崎市などの各教育委員会・採択協議会は、日本の侵略戦争を正当化する「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書(扶桑社版)の不採用を決めたことが、二十一日までにわかりました。

 京都市教育委員会は二十一日、市民が傍聴するなか開かれ「つくる会」の歴史・公民教科書を採択しませんでした。傍聴した新日本婦人の会府本部の魚山栄子さんは「教科書展示会へいって意見書を出したり市教委に申し入れるなどの運動が、今回の結果につながったと思う」と話しました。

 昭島市でも教育委員会が二十一日に開かれ、市民百二十人が傍聴。採択は五人の無記名投票でおこなわれ、「つくる会」の歴史・公民教科書を選ぶ委員は一人もいませんでした。

 宇都宮市と周辺四町の教育委員会も十九日、河内地区採択協議会の採択にもとづき「つくる会」歴史・公民教科書の不採用を決めました。「河内地区教科書問題を考える会」が「つくる会」教科書を採用しないよう、住民から集めた署名を提出するなどしてきました。

 宮崎市と宮崎郡、東諸県郡の一市六町の採択協議会は十九日、これまでと同じ教科書を採択。「つくる会の教科書は使わない」との方針を決め、各教育委員会も同様の決定をしました。


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