2005年7月19日(火)「しんぶん赤旗」

米兵犯罪7000件

73年以降

殺人・強盗など約1割が凶悪犯

赤嶺議員へ提出の警察庁資料で判明


 米兵が刑法犯で検挙された件数が、一九七三年から二〇〇四年までの三十二年間で、六千九百三十三件に達していることが十八日までに分かりました。警察庁が日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の要求で明らかにした資料によるもの。月平均で十八件もの米兵犯罪が起きている計算です。(別表)

表

 「全国における米軍人による刑法犯検挙状況」と題する警察庁の資料によると、六千九百三十三件のうち、殺人・強盗・放火・性的暴行の凶悪犯は六百八十三件。その内訳は、▽殺人三十四件▽強盗四百四十一件▽放火三十六件▽性的暴行百七十二件――となっています。

 平均で殺人が年一回以上、強盗は月一回以上、放火は年一回以上、性的暴行は年五回以上起きている計算になります。

 昨年凶悪犯で検挙されたのは四件。内訳は殺人(未遂)が一件、強盗が一件、性的暴行が二件です。

 性的暴行のうち一件は、一月十七日の深夜、長崎県佐世保市で米兵が帰宅途中の女性(19)を駐車中の車の中に連れ込み、性的暴行を加えて傷害を負わせたものです。

 六月二十六日の深夜には、米軍人二人が岩手県盛岡市の駐車場で日本人男性二人の顔などを殴打し、殺人未遂として現行犯逮捕されました。

 二月十日には東京都渋谷区で、CD一枚を万引きした米兵が発見した店員の顔を殴打する強盗致傷事件が起きています。

 警察庁は、一九七三年以前の米兵による刑法犯検挙状況は分からないとしています。


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