2005年7月6日(水)「しんぶん赤旗」

中央アジア米軍撤退を

上海協力機構 首脳会議が宣言


 【モスクワ=田川実】中国、ロシアと中央アジア四カ国で構成する上海協力機構(SCO)の首脳会議が五日、カザフスタンの首都アスタナで開かれました。「アフガニスタンでの作戦に参加する諸国はSCO諸国の軍事施設の使用終了期限を定めるべきだ」として、キルギスとウズベキスタンに駐留する米軍の将来の撤退を求める共同宣言を採択しました。

 インタファクス通信によると同宣言は、「国際反テロ連合の活動は支持するが、アフガニスタンでの実戦段階は終わったことを考慮すべきだ」と指摘しています。米軍などは二〇〇一年末から、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタンで空港などを「臨時」使用してきました。

 宣言は、世界の安全保障問題を解決する中心は国連だと明記。安全保障理事会の拡大では、「最大限広い合意を基礎に行い、改革のための暫定的な枠組みの押し付けや、重大な対立を残したままの採択をしてはならない」と強調しました。これは、日本など四カ国(G4)が国連総会に近く提出予定の安保理拡大「枠組み決議案」に反対する意思を示したものです。

 首脳会議では、インド、パキスタン、イランの三カ国の準加盟を承認。昨年はモンゴルの準加盟を認めており、今後はアフガニスタンの準加盟も検討されています。

 テロ対策の強化のほか、SCO独自の開発基金創設の促進など安保、経済関係の七文書を採択しました。

 南アジアから北東アジアまでカバーするSCOについてインドのシン外相は四日、「シルクロード時代のような交流、交易の復活を促進する」と評しました。

 来年は中国が議長国と決まり、同国で首脳会議が開かれる予定。北京にはSCO事務局も置かれています。

▼上海協力機構

 二〇〇一年に発足した中国、ロシアと中央アジア四カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン)の六カ国による地域協力組織。安全保障協力のほか、経済、文化など幅広い分野での協力をめざしています。ウズベキスタンを除く五カ国からなる「上海5(ファイブ)」が前身。上海5は、一九九六年に上海で首脳会談を開催して以来、持ち回りで首脳会議を開き、活動してきました。


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