2005年6月30日(木)「しんぶん赤旗」

東京都議選・「オール与党」批判に共感

市田書記局長の演説から


 東京都議選(七月三日投票)の論戦で、日本共産党と自民、民主、公明、生活者ネットの「オール与党」との対決軸が鮮明になっています。市田忠義書記局長の訴えを聞いた聴衆からは、日本共産党への共感、「オール与党」、とくに野党のふりをして都民をあざむこうとする民主党への怒りの声が寄せられています。市田氏の演説の一部を紹介します。

■選挙のときだけ野党のふりする民主党

 民主党の岡田克也代表は第一声で、「石原都知事をチェックするのが都議会の役割」「いいときはアクセルを踏み、悪いときはブレーキを踏む」といいました。ところが、大型開発でも、福祉を削る問題でも、都議会を戦争賛美の場にしてしまう点でも、民主党はブレーキを踏んだことはただの一度もないんです。選挙のときだけ野党のふりをするのはええかげんにしてほしい。

 民主党の岡田代表と管直人前代表は「常に石原さんとお友達で肩を組んでいるような都議会議員ならいらない」と言っています。いいこと言いますね。しかし、よく調べてから言うべきです。都議会民主党の幹事長は、石原都知事とツーショットのポスターを都内中に張りめぐらし、政調会長は知事直筆の似顔絵をホームページに掲載、総務会長は都知事と文字通り肩を組んだ映像をホームページに流してます。共産党が言ってるんじゃない、岡田さんと菅さんの言い分では、都議会民主党三役は、そろって都議会にいらないことになります。それならみなさん、お引き取り願おうではありませんか。

■石原都知事を免罪する「オール与党」

 浜渦武生副知事問題では、民主党の都議が知事や副知事に頼まれて“やらせ質問”をした究極のなれあい、週に二、三日しか都庁に出勤しない石原慎太郎都知事のいいかげんな勤務実態が明らかになりました。浜渦氏に権限が集中する異常な事態の責任が、石原知事にあるとする日本共産党が提案した問責決議に、自民、民主、公明、生活者ネットの「オール与党」が反対し、民主党にいたっては、浜渦副知事の問責決議案にも反対しました。日本共産党を都議会にたくさん送ることが都民の手に明るい都政を取り戻す一番の近道です。

■「オール与党」は戦争中の翼賛議会と同じ

 政治の場で、靖国神社とおなじ立場の先頭にたっているのが石原都知事なんですよ。

 批判されると「命がけで憲法を破る」と開き直るなど、都知事としての資質もないことは明白です。

 都議会「オール与党」は、戦争中の翼賛議会と同じようにこれを批判しないし、こともあろうに、自民、民主は都議会議事堂で「戦争展」を開き、まるで靖国神社の別館がつくられたかのようです。

 どんな暗黒の時代でも反戦・平和を貫いてきた日本共産党を都議会に送りだし、平和のたいまつを太く、明るく輝かせようではありませんか。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp