2005年6月30日(木)「しんぶん赤旗」
沖縄・金武町
住民は実弾射撃拒む
都市型訓練施設 赤嶺氏「撤去を」
米軍がキャンプ・ハンセン(沖縄県金武町など)の射撃場(レンジ4)に建設した都市型戦闘訓練施設で実弾射撃訓練を強行しようとしている問題で、日本共産党の赤嶺政賢議員は二十九日の衆院外務委員会で、政府の姿勢をただしました。
レンジ4は民間地に近く、地元の金武町伊芸区では被弾事故が繰り返されてきました。米軍側は「二十七日以降にレンジ4の施設で使用を開始する」と通告しています。
赤嶺氏は、金武町議会が訓練開始の通告に抗議決議を上げていることなどに触れ、住民の声を受けとめ訓練の中止を求めることが政府の取るべき態度だと強調。さらに、政府が別の射撃場(レンジ16)に新たな「代替訓練施設」を建設するとしていることについて「米軍に新たな訓練施設をつくってやり、しかもレンジ4の施設は(撤去せず)、米海兵隊の管理下に入る。これでは住民の負担が増すばかりだ」と批判しました。
外務省の河相周夫北米局長は「レンジ16に新たな施設が完成するまでの一時使用であり、米軍は完成後、レンジ4の施設を使用しないといっている」と述べました。ところが、その根拠については「米軍と外務省との『会話』で確認された」とするだけで、正式な合意は何もないことが明らかになりました。
赤嶺氏は「それではレンジ4の施設を恒久的に使わない保障にならない。実際、沖縄では何度も日米間の約束がほごにされている。信じろという方がどうかしている」と批判。レンジ4の施設の撤去を強く求めました。