2005年6月22日(水)「しんぶん赤旗」

「説明は政府の責任」

米・加産牛肉評価でプリオン専門調査会

疑問・批判相次ぐ


 BSE(牛海綿状脳症)発生で輸入禁止になっている米国・カナダ産牛肉についての食品健康影響評価を審議する内閣府の食品安全委員会プリオン専門調査会(座長・吉川泰弘東大教授)が二十一日開かれました。農水省、厚生労働省の提出資料について疑問点や説明が不足しているなどの批判が相次ぎました。

 専門委員からは「低汚染国の日本で全頭検査と二十四カ月以上の死亡牛検査で二十頭の感染牛を見つけたことで、世界に有効なサーベイランス(検査体制)を示した。(三十カ月以上の起立不能牛だけを対象にした一部の抜き取り検査という)米国のBSEサーベイランスを行っていたら、日本で何頭感染牛が見つけることができたのか」と、両省にたいして追加資料の提出を要求しました。

 前回の会合で提出が求められていた補足資料をめぐっても、複数の専門委員から「諮問がわずか四行で、諮問の目的や内容がどういうものか、われわれにもわからない、国民にもわからないということで文書での説明を求めたのに今回も出ていない。説明は政府の責任だと思う」「そのまま答えられない諮問であり、目的、(何を検討するのか)趣旨がわかる文書をつけてほしい」と、再度提出を求める意見が相次ぎ、あらためて提出することになりました。


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